2月の生協品質 「コープのパン」

食の安全を守り続けるコープのパンから 新商品「ミニモゼ」の登場です。

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 豊かな風味としっとり、ふんわりの食感、ちょうどいい大きさは、私たちが欲しかった味と形。組合員の思いをカタチにして、新しいパン「ミニモゼ」が生まれました。開発に参加した組合員は生協コープかごしまのパンの歴史と約束事を学び、消費者代表としての意見を出し合いました。今から40年前、先駆的に始まった生協コープかごしまのパン。受け継がれている約束事は、今では社会全体のスタンダードになっています。

150107大田ミニモゼ.jpg 生協コープかごしまのパンに新メンバーが加わりました。その名も「ミニモゼ クリームパン」と「ミニモゼ チーズ蒸しパン」。それぞれ食べきりサイズの3個入りで、小腹が空いたときに1つだけ、子どもたちで分け合って、と利用しやすい形です。この商品開発には姶良エリアの組合員が参加。製造を担当する「大田ベーカリー」を招いた勉強会を行い、消費者としての意見を加えて完成までたどりつきました。2つの新商品は1月中旬から案内しています。


1975年にコープのパンを組合員が開発しました コープのパンが誕生したのは40年前の1975年。大量生産の流れを受け、当時の一般的なパンには漂白した小麦粉に、流動パラフィンや臭素酸カリウムなどの添加物が使われることも多かったそうです。いずれも現在では健康への影響があるとして使用が禁止されています。この問題に「できるだけ添加物を使わない食品が欲しい」と願う生協コープかごしま(当時は鹿児島市民生協)の組合員は、大田ベーカリーと協同で疑わしい添加物を使用しないコープのパンを開発。「日持ちや製造数を考えると効率的でないため、苦労も多かったと聞いていますが、早くから添加物の問題に向き合ったのは食べ物を手掛ける者として貴重な機会だったはずです」と同社工場長の永田雅之さんは話します。

▲姶良エリアの組合員が工場を見学。永田工場長の説明を受けながら製造工程について学びました。

 今回は特別に、「ミニモゼ」開発に携わった姶良エリアの組合員と一緒に同社の工場見学に参加しました。白衣と帽子、マスクを着用し、いざ製造の現場へ。パンの焼ける香ばしい匂いを体いっぱいに吸い込みながら、すべての工程を見学しました。こちらでは生地の成形を人の手で行います。流れてくる生地を次々と成形する鮮やかな技に思わず見とれてしまいました。
▲工場長の永田雅之さん。 できたてパンの試食会では、ふんわりやわらかな食感や豊かな香りに感動! 「製造からみなさんの口に届くまで、できる限りできたてに近い状態で出せるように努力しています」と永田工場長。「ミニモゼ」開発メンバーも製造者の思いに改めて触れ、じっくりとパンを味わっていました。組合員の声で完成した2つの新しい味もここから私たちの元へ届けられます。

(取材・原稿 上村麻里亜)

 

コープのパン

  • ●40年前から無漂白小麦粉で製造
  • ●疑わしい食品添加物を排除
  • ●組合員が商品開発に参加したものを含め、現在20品目を販売。

 


150200-0061.jpg▲工場で当日製造されたパンを試食。できたての豊かな香りとやわらかさに感動する声が聞こえてきました。
開発メンバーの組合員より
産地直結の取り組みでいい商品ができました。食感、クリームやチーズの風味、クリームの入れ方まで、私たちの声が詰まったパン。大勢の人に食べてもらいたいです。

ミニモゼチーズ蒸しパン・3個入り 108円(通常本体価格):チーズの豊かな風味を引き出し、軽い食感に仕上げました。
ミニモゼクリームパン・3個入り 108円(通常本体価格):口どけのよいなめらかなクリームを、しっとりパン生地で包みました。