11月の生協品質~大隅の台地が育てたオリジナルの芋焼酎・その名も「焼酎委員会」。秋の仕込みが始まりました。

161101syoutyu-iinkai09.png今回ご紹介するのは、平成13年に生協コープかごしま創立30周年を記念して発売されたオリジナル焼酎、その名も「焼酎委員会」。開発したのは組合員のご主人たちです。生協コープかごしまには組合員のお母さんたちが開発に関わって生まれた商品がたくさんありますが、お父さんたちによる開発商品は後にも先にもこれだけだとか。飽きのこないすっきりとした飲み口は、毎日の「ダレヤメ」にぴったりです。秋の仕込みが始まったと聞き、製造元の「小鹿酒造」を訪ねました。
 

お父さんたちが開発した生協コープかごしまのオリジナル焼酎。

開発当時の様子を伝える一枚。いつもは夜の開発委員会でしたが、この日は工場見学を兼ねての味見会も。生協コープかごしまのオリジナル焼酎「コープ焼酎委員会」は、創立30周年を前に公募をかけて、組合員のご主人たち5人で結成した「焼酎の開発委員会」がルーツ。メンバーが製造元の「小鹿酒造」に何度も足を運び、一緒に開発したという自信作。
商品の仕様は開発当時と変わらず、大隅産のさつま芋と地下100メートルから汲みあげるミネラル豊富な天然水、国産米の白麹で仕込んだすっきりした味わいの本格芋焼酎です。
ネーミングには苦労したようですが、開発メンバーの1人の「どうせなら、会の名前にしたら」という意見に、満場一致で「焼酎委員会」という名前に決まったとか。お父さんたちらしい大胆な発想ですね。
苗を育てるところから収穫まで一貫した生産体制です。
さて、製造元である「小鹿酒造」は、1971年に鹿屋地域の小さな蔵元が集まって協業組合を立ち上げたことから始まった焼酎会社です。蔵を構える鹿屋市吾平町は、日本随一のさつま芋の産地である大隅半島のほぼ中央にあり、国見山系の清らかな水が湧くこの地は、芋焼酎の仕込みには最適な場所。

洗ったさつま芋の選別工程。芋の傷みをチェックしながら大きさもそろえるカットをします「鹿児島の焼酎は、新鮮で良質な鹿児島の芋で造りたい」と1994年に農業法人を設立し、直営・契約農場を合わせて約145ヘクタールという広大な畑でさつま芋を栽培しています。

「今年の芋は上出来。原料の芋がいいと、でんぷん質が多いので、焼酎もおいしくなるんですよ」と小鹿農業生産組合代表の東光哉さんは目を細めました。

小鹿酒造の代表取締役社長の日高さん。焼酎委員会開発にも携わられました。一方、「芋本来の香り、ほのかな甘さと旨さ、キレのよさを引き出すには、原料の品質はもちろん、製麹、芋の処理、もろみの管理、蒸留、ろ過など、それぞれの部門で確かな技術力が必要です」と語るのは、製造部長の外窪洋二さん。麹菌や酵母の力を最大限に発揮させるために、工場の衛生管理にも厳しい目を向け、日々、安全でおいしい焼酎づくりを続けています。

「コープ焼酎委員会」は、ユニークなネーミングや素朴なパッケージとは裏腹に、蔵元のこだわりとお父さんたちの想いが込められた本格芋焼酎です。店頭やカタログで見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね

(取材・原稿 西郷郁子)

 

 

CO・OP焼酎委員会

161101syoutyu-iinkai09.png●生協コープかごしま創立30周年記念に企画
●組合員のご主人たちが開発
●鹿屋市吾平町の小鹿酒造が製造
●大隅産の芋(黄金千貫)、国産の米麹(白麹)が原料
●1.8リットルの紙パック

※生協コープかごしまだけで利用できる、ある意味「幻の焼酎」です。