7月の生協品質~アスパラの町・吹上から、とれたての夏芽が届きました。

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ほとんどクセがなく、どんなお料理にも合うグリーンアスパラガス。新鮮なものならサッと塩茹でしただけでもおいしく、サクサクという食感やほんのりとした甘さがたまりませんよね。中でも「鮮度がよくてみずみずしい!」という声が多いのが、生協コープかごしまの「産直アスパラガス」です。2月頃から少しずつ店頭に並び始め、夏になると収穫量がぐんと増えて、最盛期を迎えます。今回は、そのおいしさの秘密を探るべく、「産直アスパラガス」の産地である日置市吹上町へ足を運びました。

 

コープの「二者認証」と鹿児島県の「K-GAP」のお墨付き!安心安全で新鮮な県産アスパラガス。

160701-054.jpg5月半ば、私たちが向かったのは薩摩半島の西側、日本三大砂丘の一つである美しい吹上浜が広がる日置市吹上町。
平成10年に「町の特産品を」とグリーンアスパラガスの栽培を始めて以来、「吹上町アスパラガス生産部会」のメンバーが一丸となって良質なアスパラガスの生産を続けてきました。その努力が実り、吹上産のアスパラガスは、生産者と生協コープかごしまの組合員が共に品質を確認し合う「産直二者認証」と、厳しい基準をクリアした農林水産物だけに与えられる鹿児島県の認証制度「K-GAP」の両方から、“安心安全”のお墨付きを与えられています。
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この日、「吹上町アスパラガス生産部会」会長の姜 熙(カン・ヒィ)さんのハウスにおじゃますると、緑の糸のような葉をこんもりと茂らせた親茎の下の土から、つややかなアスパラガスの穂先が顔をのぞかせていました。
今は1日1回の収穫ですが、暑くなるとアスパラガスがどんどん成長し、1日に15センチも伸びることがあるので、夏場は朝夕2回収穫するとか。
「室温が40℃以上になることもあるハウス内での作業は大変ですが、切っても切っても伸びてくるアスパラのたくましい生命力を実感できる農業は楽しいですね」と姜さんはにっこり。「産直二者認証などの基準は厳しくて大変ですが、消費者の皆さんに安心してアスパラガスを食べてもらいたいので、減農薬でいいものが作れるよう、努力してます」と話してくれました。
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一方、「アスパラガスは管理が難しいこともあって、吹上町が“県内唯一の産地”なんです。農家さんはそのプライドを持って仕事をしています。流通量が少ないので、すべて県内で消費される。まさに100%地産地消ですね。県外産と比べ、より新鮮なものを売り場に届けることができるのが魅力です」と胸を張るのは、JAさつま日置の営農担当・西元大介さん。
おいしいアスパラガスを見分けるコツを尋ねると、「緑が濃く、穂先が詰まって、まっすぐに伸びたものを選ぶこと。太い方が歯ごたえも甘みもあっておいしいですよ」という答えが返ってきました。
アスパラガスには、疲労回復を助けるアスパラギン酸やビタミン・ミネラルなどが含まれています。暑さが増すこれからの季節、みずみずしく新鮮な県産アスパラガスを食べて、元気に夏を乗り切りたいですね。

(取材・原稿 西郷郁子)

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【写真左】選果場で25センチに切り揃えたアスパラガスは105gずつに結束されて出荷されます。

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【写真右】韓国出身の姜さん特製「アスパラキムチ」。意外な組み合わせですが、クセになるおいしさ!おつまみにもよさそうですね。

 

産直アスパラガス
・鹿児島県内唯一の産地・日置市吹上町産
・「吹上町アスパラガス生産部会」が生産
・生産者と組合員が品質を確認し合う「産直二者認証」商品
・「かごしまの農林水産物認証制度(K-GAP)」認定商品