「憲法記念日市民のつどい」が開催されました。

5月3日(火)「2022年憲法記念日市民のつどい実行委員会」主催による、「憲法記念日市民のつどい」が開催されました。

このつどいは今回で26回目となります。

講演「憲法から考える」~コロナ禍の中の子どもと若者~

現代教育行政研究会代表  前川 喜平さん

「憲法から考える~コロナ禍の中の子どもと若者」と題して、前川喜平さんの講演が行なわれました。前川さんは「新型コロナウイルス感染拡大で日本政府がとった緊急事態宣言発令の中で学校の一斉休校も発令した。そのことは子どもの『学習権と生存権』を奪い、休校に伴って子どもを含む家族の環境も変わった。総理大臣の判断で教育の権限を奪うことはおかしい。重要なのは子どもへの支援制度を厚くする政治だ」と話されました。またロシアのウクライナ侵攻にも触れ、大統領が自由に憲法を変えることができる国(政治)のあり方や、日本政府も勝手な解釈によって憲法を変えようとしている動きに、私たちひとりひとりが考え判断していかなければいけない。押しつけ憲法だと言われることもあるが、そうではない。憲法9条によって戦争はおきないと、国民みんなが喜んだことは確かだと話されました。そして生存権と人権をしっかりと取り入れている日本国憲法を大切にしていこうと訴えました。

参加者アンケート(一部紹介)

・教育は権利であること改めて認識しました。

・教育は国の責任、貧富(親)の差によって子どもが受けられる教育に差があってはならない。まさにその通り教育は国の将来がかかっているから大切なもの。

・現在のこどもが置かれている状況を聞かせていただいた。憲法9条は日本人が作った、同感です。また非核三原則を憲法にいれたらよいとの提案、いいと思います。

・憲法は私たち国民から国への命令書です。絵に書いた餅にさせてはいけないです

・憲法のことを自分たちが十分理解していくことが大切だと痛感しました。武力では解決できないということ世界中に知らしめることが必要、ひとり一人が考えかたを持ち話し合いで解決していく努力をもっとしていかなければと思います。まずは国内から、市町村から、地域から、個人から。

・夜間中学の話し貴重でした。もっともっと聞きたいと思いました。それほど中身の濃い内容でした。

・こどもは国の宝、国は憲法9条・12条・13条・14条・25条・26条を遵守すべきです。力の世界から法の世界へ。

・コロナ過で見えてきたことが詳しく紹介されて勉強になりました。教育の無償化を早く実現させたいです。オープニング、ちんたらバンドの演奏はとてもよかったです。

・17人に1人はヤングケアラーの実態を聞き、早く政治の力で救ってほしい。