蒲焼きだけ?それはもったいない!~7月の「生協品質」は・うなぎ蒲焼き
頼れる夏のスタミナ食
ふっくら、香ばしいうなぎ蒲焼き
7月24日は土用の丑の日。この日は多くの家庭でうなぎが食べられます。鹿児島の夏は特に暑さが厳しく、とにかく長い。だから夏のスタミナ食の代表格・うなぎの力を存分に借りたいものです。今回の主役は「コープ・今村さんちのうなぎ蒲焼き」。そのおいしさの秘密と、手軽にできるアレンジメニューを学びました。
生協コープかごしまで案内しているうなぎの蒲焼きはすべて県内産のうなぎを使用しています。「今村さんちのうなぎ蒲焼き」を生産するのは、指宿市山川の今村寛信さん。国内で漁獲されたシラスうなぎを使用し、地熱温泉水を利用して育てたうなぎを、こんどは同市西方の「株式会社大新」が加工します。香ばしくふっくらと焼き上げられた身に甘辛タレがよく染み込んだ味わいが魅力です。今回、指宿市の「指宿北フレンズ」の組合員のみなさんと「株式会社大新」の工場を訪ね、工場長の増田勝志さんにうなぎが蒲焼きになる工程を案内していただきました。
うなぎをさばく“割き”の工程では、スタッフが手作業で次々とうなぎを開いていきます。1時間で300尾、1日で2000尾を一人が処理すると聞き、びっくり!
開きになったうなぎは焼き機の中へ運ばれ、遠火でじっくり白焼きにされたあと、蒸し器に入り、タレの中を4回くぐらせながら再び焼きにかけられます。焼き上がる頃には見事な照りと食欲をそそる香りが。そのまま急速冷凍して出荷されます。
工場内を見学したフレンズの組合員は「衛生管理の徹底ぶりに安心しました」「うなぎはなんで高価なのだろうと思っていたけれど、これだけの手間と設備を見たら納得」と感想を話しました。
もちろんオーソドックスな「うな丼」もいいのですが…と、コープの水産担当者から提案したのは、ひと味違う食べ方「ひつまぶし風うなぎご飯」。作り方は蒲焼きを短冊切りにしてご飯に混ぜてお好みの薬味を入れるだけ。あとから冷茶とタレを足してさっぱりといただくのもおすすめです。試食した組合員からは「食べやすくていい」「うなぎの量が少しで済むから、家計的にもうれしい」といった感想のほかに「錦糸卵を入れてもいいかも」「酢飯でもいけるかな」など、主婦ならではのアイデアも挙がりました。
生産者と加工場の技と努力によって生まれた「コープ・今村さんちのうなぎ蒲焼き」のおいしさの理由と、「蒲焼きだけじゃない」食べ方を知った一日。土用の丑の日だけでなく、食卓にもっと取り入れていきたいものです。
(取材・原稿 上村麻里亜)
≪コープ・今村さんちのうなぎ蒲焼き≫
・指宿市山川の生産者・今村寛信さんが温泉水を利用して育てた良質なうなぎが原料。
・指宿市の企業・大新による丁寧な蒲焼加工で香ばしく旨みが凝縮。
・うなぎ蒲焼きの売上金から1パック当たり3円を「鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会」へ寄付(今年6月~9月まで実施)。
※上記は大隅産うなぎ蒲焼きも含みます。詳しくはコチラから。