昔ながらの餅つきを工場で再現。だからおいしいコープの「切り餅」

お正月が近づくと各家庭から聞こえてきた餅つきの掛け声。そんな風景が少なくなった今、餅はお店で購入するという人がほとんどなのでは。コープの「切り餅」は、国産のもち米を杵と臼でつき上げる、昔ながらの方法を再現して作られています。今回はその製造現場を生協コープかごしまの職員3人が見学してきました。

もっちり、こしのあるおいしさ。コープの「切り餅」製造現場へ。

緑に囲まれた風景を抜けて私たちがたどり着いたのは、コープの「切り餅」を製造する佐藤食品工業株式会社の佐賀工場。2棟の工場が建つこちらでは、佐賀県の水稲もち米を中心とした国産米を原料に、丸餅と切り餅が作られています。同社九州支店主任の井島久雄さんと、佐賀工場工場長の福所日出文さんに工程を案内していただきました。

151203切り餅04.jpg まずは原料米の貯蔵室。コープの「切り餅」に使用するもち米は100%佐賀県産です。「佐賀はもち米の品種を統一して栽培しているので品質にムラがない。信頼できるお米です」と福所さん。劣化を防ぐために玄米で仕入れ、自社で精米。石やもみくずなどの異物は選別機によって徹底的に除去します。洗米を3~4回繰り返した米は2時間以上の浸水を経て蒸し器へ。そしていよいよ杵つきへと進みます。

151203切り餅03.jpg 「ぺったんぺったん、くるり」。リズミカルに落とされる杵と空気を含ませながらこねる仕掛けのある臼が餅をつき上げます。杵でつくことでもち米をつぶす動作が加わり、伸びやこしのある餅になるそうです。「餅つきを再現しているのがすごい!」と職員たちはびっくり。つきたてのお餅はつやつやで、思わず「おいしそう!」と心の声が漏れてしまいました。その後、板状にのばして急冷させることでおいしさを閉じ込め、十字のスリットを入れて個包装、さらに大袋へと詰められます。個包装の現場はクリーンルームとなっており、衛生管理の意識の高さがうかがえました。

 工場の入り口には「油断は禁物 いつもの作業 これで良いのか再確認」という標語が。徹底した品質と衛生管理によって守られたおいしさであることを改めて知りました。

151203切り餅05.jpg★私たちが見てきました!コープの「切り餅」のおいしさの理由。
(写真手前左)コープ南谷山店 松本佳子
(写真手前中)コープ西陵店 杉原美智代
(写真手前右)無店舗事業本部鹿児島センター 村田孝子
「品質と衛生管理が徹底された製造現場に感動。私たちも見習わなければと思いました」

 


(取材・原稿 上村麻里亜)

 

151203切り餅06.jpg見学後は餅の新しい食べ方を教えてもらいました。ハムとチーズで巻いたり、バニラアイスと小豆にディップしたり、おいしさの幅が広がります。